医師、看護師、薬剤師等と共に「チーム医療」の一員として患者さまをサポートする臨床検査技師。
病院や検査センターなどの医療機関において、様々な臨床検査を行う技術者です。
臨床検査技師は、常に的確で迅速な検査データの提供が求められます。
近年では、医療の進歩と共に、臨床検査も高度化・複雑化しています。
医師では対応できない分野もあり、臨床検査技師のより高度で専門的な知識・技術が求められます。
■検査業務
・臨床検査全般(検体検査※1、生理機能検査※2)
・検体採取(検査に必要なサンプルを人体から採取
例:採血、インフルエンザ検査等※採血以外は平成27年度より業務拡大)
■管理
・検査結果の管理(信頼あるデータを出すための管理)
・検査機器の保守・管理
※1 検体検査とは…人体から採取した検体(サンプル)を分析する検査
例)尿や血液の検査、微生物の検査など
※2 生理機能検査とは…人体に器具(医療機器)を装着し、直接情報を得る検査
例)心電図検査、超音波検査、呼吸器検査など
臨床検査技師は、臨床検査の「プロ」として、多くの医療スタッフや患者さまと関わりながら仕事をします。
臨床検査技師が特別に学ぶことができる専門分野は多種多様。本校を卒業後、現場で経験を積みながら、勉強会に参加することで自分の専門性を極めることができます。
卒業後、取得可能な認定資格 |
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認定一般検査技師/認定心電検査技師/認定臨床染色遺伝子検査師/認定管理検査技師 細胞検査士/超音波検査士/緊急臨床検査士/認定輸血検査技師 認定臨床微生物検査技師/認定血液検査技師/認定臨床エンブリオロジスト 不妊カウンセラー・体外授精コーディネーター/健康運動指導士 心臓リハビリテーション指導士/日本糖尿病療養指導士/治験コーディネーター(CRC) など |
その中から、2つの認定資格をご紹介いたします。
患者さまの細胞を顕微鏡で観察し、悪性細胞の検出をはじめ、様々な疾患の診断に有用な情報を提供します。しばしば癌の最終診断の根拠にもなります。臨床検査技師または衛生検査技師の資格取得後、一般的なコースとして1年以上の業務に従事し、日本臨床細胞学会の主催する認定試験を受けます。
超音波によって、心臓、肝・胆道系、泌尿器、女性器、体表面の臓器など体内の断面の画像を描出し、臓器の動きや病変を見ます。病態把握に有用な情報を提供し、しばしば診断に直結します。臨床検査技師、看護師、准看護師、診療放射線技師の有資格者が、日本超音波医学会の会員歴3年を経て、同学会が主催する認定試験を受験します。