臨床検査科1年生の実習風景
12月に入ったある日、1年生の「医動物学実習」という講義で青魚の解剖を行いました。
そちらの報告・・・。
「医動物学実習」では人体に寄生する虫、いわゆる寄生虫を決定する方法を学びます。
ところが現代の我が国日本は衛生状態が良いため実際の寄生虫を使った実習ができないことが目下の悩み。
その寄生虫を直接見てもらうための実習が「青魚の解剖」なのです。
冬になると青魚に「アニサキス」という白くて細長い虫が寄生します。
かなりの確率でいるのですが、それを直接探し実状を把握することが今回の実習の目的です。
このアニサキス。
人が寄生している魚を生や加熱不十分の状態で食する数時間後に胃に噛み付き激痛を引き起こします。
この寄生虫感染による激痛で救急外来を受診する患者さんは意外と多いんですよ。
しかも国家試験にも写真(映像)が、よく出題されます。
だからこそ直接目で確認したところ・・・
みんな真剣に解剖をしています。
青魚は少々リアルなので今回はあえて暈してみました。
悪しからずご了承くださいね!
この寄生虫アニサキスはよく動き回ります。
ワサビや酢でも死滅しないくらい元気です。
その虫体を直接、実体顕微鏡で観察。
元気に動き回る様子は肉眼でも観察できますが顕微鏡で見ると虫体の中まで丸見えです。
さすがに寄生虫そのものをお見せすることはできないのですが、興味がある人は是非、入学後の実習を楽しみにしていてくださいね♥
解剖の中や後の感想も実に様々でした。
「もう刺身では食べられない・・・。」という学生や逆に「今日は青魚を食べたくなりました!」という学生。
人の感性は実に多様で面白いですね!
これから寒くなると青魚に寄生する数も多くなっていくので是非気を付けてください。
予防法
①十分に加熱する。
②どうしても生で食べたい人はよく噛む。
この
2点です。
理由は
①は寄生虫を死滅させる。
②寄生虫を半分にする。(これ以上の表現は慎ませていただきます・・・。)
これから本格的な冬将軍が到来しますが、体が温まる食べ物で体の芯から暖をとりましょう♥
☆今日のよかよか☆
卒業生が差し入れを持って後輩を激励しに来てくれたこと。
ありがとう!!!
byでんでん