医動物学実習
今年の4月入学した学生たちは、あっという間に半年以上が経過しました。
入学当初は勉強の内容が理解できるか。など不安が大きかったと思います。
でも、半年以上が過ぎ、少しずつ自分の勉強スタイルや仕事に就くことの目的意識がハッキリしてきた学生も居ると思います。
そんな中、臨床検査科の1年生は後期から新しく始まった勉強の「医動物学実習」を行いました。
現在の日本では少ないですが、世界を見渡すとまだまだ「寄生虫感染」が多く確認できます。
その寄生虫感染を検査する目的で行われる「寄生虫の卵=虫卵」を見つけるための方法を学ぶ教科です。
虫卵が手に入りにくいので、本校では花粉を虫卵に見立て、擬似検体の中から花粉を見つける実習を行っています。
前回は花粉だけの標本を顕微鏡で観察しましたが、今回は擬似検体からの検出になります。
これがまた難しい!
しかも加えている花粉は7種類。
顕微鏡の操作に慣れていない1年生にとっては、内容の全てが難しく感じます。
そのため医動物学実習では目的を2つ立てて行っています。
①顕微鏡の操作に慣れる。
②虫卵検出法を学ぶ。
です。
①を最大の目的として学生たちは実習に臨みます。
見てください。
この真剣な様子。
みんな一言も話さず黙々と顕微鏡で観察(=鏡検)しています。
集中力の問題などでさすがに90分顕微鏡と向き合うことはできませんが、仕事に就くと1日中、鏡検することも出てきます。
少しずつ時間を長くできるよう、こちらも工夫していきますね。
鏡検しつつ見つけられた花粉をスケッチしていきます。
同時に行うことにより難しさを感じますが、1年前の学生達では想像もできなかったくらい、勉強や学生生活に対応しています。
不安なことも、その中に身を置き行ってみることで案外スムーズに対応できるものです。
「不安。心配。」と口に出してその場に留まるのではなく、是非一歩を踏み出してみてください。
そこから見えてくるものがきっとあると思いますよ!
自分の将来(未来)は自分で切り開くもの。
周りの大人はアドバイスはできますが、代わりをしてあげることはできません。
だからこそ、いろんな意見を聞き取捨選択し、自分自身納得して前に進むことを、心から望んでいます!
自分で選んで、本校に入学してくれたら一緒に頑張りましょうね!
☆今日のよかよか☆
この4月から東京で仕事に就いた卒業生が早くも学会で発表デビューしたと報告してくれたこと。
*早いデビュー!凄すぎます!
by でんでん